radarRISK ANALYSIS / 5軸失敗・撤退リスクカルテ
5段階評価(高=高リスク)▶ EXPECTATION 当初の期待と計画
- 大学時代からの親友(営業担当)と2人で創業。「苦楽を共にする仲間だから」と資本金300万円を折半出資し、株式比率を50%対50%で登記
- 信頼関係があるため契約書や覚書は交わさずとも、話し合いで全て解決できると信じていた
▶ REALITY 直面した最初の壁・ギャップ
- 創業1年目、サービスの成長方針を巡り「受託で手堅く稼ぐべき」とする共同創業者と「プロダクト開発に専念すべき」とするCEOで意見が完全決裂
- 共同創業者が突然出社を拒否。解任しようにも株式比率が50:50のため株主総会で過半数が取れず、意思決定が完全にデッドロック(膠着状態)に陥る
- VCや投資家からも「資本政策が破綻しているため出資不可能」と突き放され、銀行口座も凍結状態に
▶ RESULT 挫折回避 of 契機・気づき
親友関係を理由に創業株主間契約を結ばず、リバース・ベスティング条項(退任時の株式買戻し規定)や過半数の議決権確保を怠ったこと。
▶ ACTION 改善のための行動と克服
弁護士を交えた半年間の泥沼交渉の末、創業者が個人借入300万円を行って共同創業者の保有株式を全株買い取り。合意退任させた上で資本政策を100%に再編。
▶ EDITORIAL COMMENT 編集部によるリカバリー要因分析
スタートアップ初期に最も多い「共同創業者間トラブル」の典型です。仲が良い時ほど、最悪の別れを想定した創業株主間契約と議決権の単独過半数確保(最低でも3分の2)が絶対条件です。